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社労士試験独学ブログから学ぶおすすめ教材と合格体験記①

この記事では、社会保険労務士試験を独学で合格した筆者が、合格までの道のりと成功談・失敗談・ノウハウを解説します。

毎年4万人前後が受験する社会保険労務士試験。

合格率は平均6.2%で、非常に狭き門となっており、ほとんどの受験者が予備校通学や通信教材を使用して挑んでいます。

では、独学で合格することは不可能なのか?と考える方が多くいらっしゃるかと思いますが、はっきりと「可能」と言い切ることができます
なぜなら、筆者は独学で社労士試験に合格しており、合格までの紆余曲折を経験しており、合格体験記として説明できるからです。

社労士試験の難易度

2015年(平成27年)の合格率2.6%以降、難化傾向にあり合格率は毎年4%~7%で推移している

ココがポイント

間違った方向に進まなければ独学合格は十分可能!合格後の実務のことを考えると独学が圧倒的に有利

この記事でわかること

  • 独学合格者の使用テキストとその紹介
  • 独学合格者の合格体験記①
  • 独学合格後の最大のメリット

独学合格者の使用テキストとその紹介

社労士試験に限らず、独学で資格試験の勉強をする際に「テキストなんて内容が同じだから、取り合えず買うことが大事」と考えている方がかなり多くいますが、その考え方で難関資格に挑むのは危険です。

テキストを選ぶ際は、文字フォント、絵図の多さ、脚注の多さなど、それぞれの思考や性格に応じた相性というものがあります。
もちろん今回ご紹介するテキストも"相性"によっては「合わないな…」と感じる方もいらっしゃるかと思いますので、本記事で紹介するテキストについてもあくまでも参考程度に留めておいてください。

使用教材(テキスト①):ユーキャンの社労士 速習レッスン

ユーキャン 速習レッスン

筆者は4回目の受験で合格していますが、全ての年でこのテキストをメインに使用していました。

良い点としては必要最低限の図しか使わず情報がすっきりとまとまっている点と、労働科目・社会保険科目・一般常識科目の3分冊形式となっているため、カバンに入れてもかさばらないのが利点です。

特に「選択式試験」のみに限って言えば、このテキストの内容を一語一句丸暗記すれば本試験の合格最低点を割ることはまず無いでしょう。
仮にこのテキストを丸暗記して3点を割ってしまった場合は、2点救済若しくは1点救済が入る可能性が非常に高いです。
そのくらい完成されたテキストと言って過言ではないです。
※ただし、近年判例問題が出題される傾向もあるので、判例問題は別で対策しておいたほうがベターです

ココがポイント

選択式試験対策はこのテキストで十分です。情報量も非常に多いので確実な知識を身に着けることができます

使用教材(テキスト②):よくわかる社労士 別冊合格テキスト 一般常識・統計・白書・労務管理

こちらはTAC出版の「よくわかる社労士 合格テキスト」シリーズの別冊です。

使用教材(テキスト①)のユーキャンの速習レッスンは、一般常識の分野がやや薄いので、知識の穴埋めに使用していました。

また例年、試験3か月前の5月頃に発売されるので、試験範囲の「厚生労働白書」をまとめてもらえている点がとても魅力的です。
本来であれば「厚生労働白書」を一読しておきたいのですが、「厚生労働白書」は500ページもある文書で、初学者には読むべきポイントがわかりづらい難点があります。
また、統計や諸外国との社会保障制度など、選択式で虫食いされやすい部分も記載があるので、そちらにおいても重宝します。

参考:「厚生労働省 厚生労働白書」
https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/

使用教材(テキスト③):社労士V 第2版 イラストでわかる労働判例100

続いて3冊目は労働判例に関するテキストです。

近年の社労士試験の「労働基準法」と「労働管理その他の労働に関する一般常識」分野は労働判例からの主題が頻発しているため、対策が必要です。労働判例はかなりの数がありますが、このテキストに記載されてある主要な100判例をしっかりおさえておけば応用が利くでしょう。

なお、「社労士V」シリーズに関しては毎月発行されている受験生向けの雑誌で、最新の法改正情報や労働・社会保険法令におけるトレンドをおさえているので、こちらも併せてオススメします。
日本法令:「社労士Vシリーズ」
https://www.horei.co.jp/iec/products?genre=49

ココに注意

テキストは知識の大黒柱になる情報源です。たくさんのテキストを使って「勉強をしている感」を出すよりも、選りすぐりの自身に合ったテキストを使うように心がけましょう

独学合格者の合格体験記①

さて、ここからは実際に筆者が紹介したテキストを使用して社労士試験に挑んだ体験記をブログ上で少しずつ紹介していこうかと思います。

筆者の社労士試験受験情報

  • 社労士試験に独学4回目で合格
  • 予備校通学・通信教材の使用は一切なし(模試だけ自宅受験で実施)

独学受験で良かった事ランキング

1位:自分のやりたい時にやりたい分だけ勉強できる

筆者は元々、「他人のやり方で自分のことをする」というのが苦手だったため、自分の好きなタイミングでやりたいだけ勉強できるという独学のスタイルは合っていたと思っています。
予備校通学や通信だと、決められた時間に登校してカリキュラムに合わせて進めていくといった形となるので、「自由に勉強したい!」と思っている方には独学は本当にオススメです。

2位:費用が圧倒的に安い

定番ですが、独学受験だとテキスト代と受験料くらいしか費用がかかりませんので、最終的に筆者は4回受験しましたが予備校通学1回分くらいの費用に収めることができました。
ただ、連続受験をすると割引が入ったり、合格者には授業料全額返金など、ユニークなカリキュラムを用意している予備校や通信もあるようなので、費用面がネックで通学・通信を控えている方は調べてみても良いかもしれません。

3位:合格後の自分に自信がつく

「予備校に通っている人、通信を受講している人も合わせて6%前後しかない合格率の試験に独学で合格できた」という事実は勉強面だけでなく、あらゆる場面において良い影響を与えてくれました。
また、「例え合格できていなかったとしても難関資格に独学でチャレンジした」ということは人生のどこかで必ず活きる。と思いながら勉強していたので、独学で勉強すること自体が自己肯定感の上昇要因になっていたのかなと思います。

独学受験でしんどかった事ランキング

1位:不合格確定後の身の振り方に悩む

これは予備校通学や通信の方も同じかと思いますが、独学の場合は特に強く感じる部分かと思います。
自分の勉強方法は正しいのか?独学で合格できるのか?諦めて通学や通信に路線変更した方が良いのか?そもそも試験自体を撤退した方が良いのか? など、試験不合格確定後は様々な思いが錯綜しますので、あまり思いつめないで勉強をお休みすることも大事だと思います。

2位:専門用語理解が浅いゆえのとまどい

独学あるあるかと思いますが、合格率一桁代の資格になると専門用語が頻発します。もちろん紹介したテキストの脚注に説明書きがある場合もあるのですが、予備校通学や通信の教材と比較するとあまり詳しくは記載されていません。
なので、わからない、見たことがないワードが出てきたら自分で調べなければなりません。この作業に関しては独学だと効率が悪くなってしまう部分かなと感じました。

3位:わからないことが聞けない

2位と似ているのですが、一通りテキストを読み、問題を解き始めると「この場合はどうするのだろう?」という疑問が必ず頭に浮かびます。その際に、「聞ける人がいない」というのは心細かったです。予備校であれば、講師だったり同じ講座を受講している受講生と話し合ったりすることができますが、独学では自分1人しかいませんので、自分で調べて解釈する必要があります

これから独学で社労士試験を受験しようと考えている方へ

独学受験にはメリット・デメリットがあります。「なんとなく独学!」「なんとなく予備校!」ではなく、自分の性格や生活スタイル、考え方に合わせて独学・予備校通学・通信を検討してみるのがベターです。

社労士試験独学合格後の最大のメリット

社労士試験を独学で受験することの「良かったこと」「しんどかったこと」をランキング形式で解説しましたが、独学合格後の最大のメリットは「自分で調べて解決する能力が飛躍的に上がることです。

合格後に社労士としてのキャリアを形成していくにあたって、下記のような壁に直面することが多いです。

新米の社労士が直面する壁の一例

  • 法改正の壁
  • 助成金申請の壁
  • 専門特化の壁
  • DX化の壁

もちろん、これらの内容のセミナーや勉強会は各都道府県の社労士会が定期的に行ってくれていますが、それでも予備校や通信教材のように、手取り足取り教えてくれる訳ではありません

自分が知りたいこと、やりたいことを調べるのは「自分」です
実務では「教えてください」は、ほとんど通用しなくなります。社労士試験に限らず、「独学」で試験勉強に挑むことは、自分自身の「自立性」「主体性をも高めてくれるものだと思っています

もっと詳しく

合格体験記②はコチラ↓↓↓

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宮本泰光

神奈川県で活動している30代の社会保険労務士。 人事労務歴は10年以上、障害福祉・介護事業所を始めとした幅広い業界の労務管理をサポート。 職場環境改善における最も重要なテーマである「人間関係」に関するアドバイス・コンサルを得意とする。 障害福祉・介護職員処遇改善加算や各種助成金の申請など、労務管理の幅広い業務に対応致します。

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