" />

その他 試験勉強

社労士試験独学ブログから学ぶおすすめ教材と合格体験記②

この記事では、社会保険労務士試験を独学で合格した筆者が、合格までの道のりと成功談・失敗談・ノウハウを解説します。

パート①はこちら↓↓↓

前回のブログでは「使用したおすすめテキスト」「合格体験記①:独学で良かったことランキング」を紹介させていただきました。

社労士試験は独学で合格できると第1弾ではお伝えしましたが、「予備校に通わずに本当に合格できるのか?」と不安に思う気持ちもあるかと思います。

私自身、結果的には独学で合格でこの試験を突破することができましたが、そこに至るまでには紆余曲折を経ています
読者の皆さんにはなるべく最短で合格を勝ち取ってほしいと思っていますが、敢えて遠回りした方が良いケースも踏まえて解説していきます。

今回は「使用したおすすめ問題集」「合格体験記②:モチベーション維持のコツ」というトピックに加えて「独学には才能が必要か」という部分を深掘りしていきたいと思います。

ココがポイント

独学には多くの不安がつきまとうので、不安との付き合い方が重要!時には「やらない」選択肢も大事

この記事でわかること

  • 独学合格者の使用問題集とその紹介
  • 独学合格者のモチベーション維持のコツ
  • 独学には才能が必要?

独学合格者の使用問題集とその紹介

パート①でもお伝えした通り、問題集についても「どの問題集を選んでも内容は変わらない」と考える人は少なくありません。

テキストにも言えることですが、自分に合った問題集を選択することは「自分にとっての最適な学習環境を整えるための第一歩」です。

勉強を進めていて「なかなか理解が深まらない」と感じることは誰にでもあることです。ただ、最初に適当に問題集を選んでしまうと、「もしかしたらこの問題集が悪いのでは?」という疑念が生まれ、学習の手が止まってしまうこともあります。

問題集は、単に解くための道具ではなく、理解を深め、知識を定着させるための重要なものです。そのため、最初の段階で自分に合った問題集を選ぶことが、社労士試験合格への近道になります

解説が詳しいもの、コンパクトに要点がまとまったもの、過去問中心のものなど、さまざまなタイプがあるので、実際に手に取ってみて「これなら自分に合っていそう」と思えるものを選ぶことが大切です。

使用教材(問題集①):よくわかる社労士 合格するための過去10年本試験問題集シリーズ

このブログの読者の皆さんもご理解されているかと思いますが、試験勉強において過去問は超重要です。社労士試験の場合は過去問の焼き直し問題が出題されないケースが多いのですが、それでも過去問を解いている、解いていないでは理解度に大きな差が出ます。

この問題集は過去10年間の過去問について、分冊形式で「科目別」「項目別」に解き進めることができるので、膨大な知識をインプットする必要がある中で、迷子になることが少ないです

また、過去問だけに絞ると「社労士過去問ランド」というサイトがあるので、そこで過去10年分以上の過去問を無料で解くことができます

ただし、画面で問題を見るのと、紙面で問題を見るのでは感覚や理解度が変わってきますので、過去問ランドのみに頼らず「書籍の過去問の問題集」も目を通しておくことを強くお勧めします。

URL:社労士過去問ランド

ココがポイント

デジタルでもアナログでも問題集は最低10年分は解く必要があります。試験は紙面で行われるので、デジタル画面に慣れ過ぎないように注意が必要です。

使用教材(問題集②):みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 択一対策・選択対策

続いて、TAC出版の「みんなが欲しかったシリーズ」の中の「合格のツボ」という問題集です。

この問題集は難易度においては「易しい~普通」レベルの問題が多いのですが、おそらくどの出版社のテキストを使用していたとしても、必ず問われる問題が詰め込んであるので、汎用性が非常に高いです。

また、社労士試験は「易しい~普通」レベルの問題が半分以上を占めていますので、絶対に落とせない基礎的な問題をほぼ網羅しているという点でも優良な問題集かと思います。

左側に問題、右側に解説があるので、問題を解いて「○」か「×」かの判断をして終わり。ではなく、必ず解説を自分の言葉で説明できるようにしましょう。(解答を一字一句ではなく、なんとなくニュアンスを説明できるようになればOKだと思います)

ココがおすすめ

「択一式」と「選択式」の2冊がありますが、どちらも優良な問題集です。社労士の問題は1周する度に序盤の内容を忘れやすいので、何度も繰り返して記憶に定着させるようにしましょう

独学合格者の合格体験記②

パート①に引き続き、合格体験記として筆者が4回の社労士試験独学受験で感じたことなどを赤裸々にお話していきたいと思います。

筆者の社労士試験受験情報

  • 社労士試験に独学4回目で合格
  • 予備校通学・通信教材の使用は一切なし(模試だけ自宅受験で実施)

受験生時代のモチベーション維持のコツ

筆者が受験生時代に、モチベーションを保つために工夫したことは下記の通りです。

筆者のモチベーションの保ち方

  • 9月~4月頃までの勉強時間は1日30分~1時間程度
  • 気持ちがのらない時は勉強しない
  • プライベートは犠牲にしない(ただし7月後半~試験日までは頑張る)
  • 一発合格に固執しない

いかがでしょうか?

「筋トレをする」とか「朝型に勉強する」などの自己啓発系のアドバイスをしたかったのですが、筆者はそこまでストイックではないので、残念ながら実現できませんでした。

9月~4月頃までの勉強時間は1日30分~1時間程度

これを見て、「え、少なくない?」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、筆者は30分~1時間程度しか集中力が続かない人間なので、これ以上の勉強時間は取りませんでした。

もちろん休日は午前に30分、午後に1時間というように、分けて勉強した日もありますがそれでも2時間を超えた日はほとんど無いです。

ただ、当然工夫した部分もあって、平日の通勤電車は敢えて各駅停車の始発駅に行き、そこから座って30分間電車の中でテキストを読むなど、なるべく隙間時間を活用するようにしました。(この部分は他の受験生の皆さんと同じかと思います)

気持ちがのらない日は勉強しない

こちらも、ストイックな方だと合わない勉強方法かもしれませんが、人間ですので誰しも「その日の気分」というものがあります。

筆者はどちらかというと情緒は安定している方だと思いますが、それでも「今日は勉強する気分じゃないな」と感じる日は多々ありました。

そんな日は、友達と遊んだり、一日中ネットやゲームをしたり、買い物に出かけたり、敢えて勉強から距離を置いて「自然に勉強したくなる気持ち」になるまで、他のことに集中して過ごすようにしていました。

大事なポイント

勉強や社労士試験を「嫌いにならない」ことがポイントです。
嫌々やること程身につかないことはありません。
気分がのらない時が続くようであれば勉強したくなるまで気長に待つこと戦略です

プライベートは犠牲にしない(ただし、7月後半~試験日までは頑張る)

上2つの項目も全てこの項目に集約されるかもしれませんが、社労士試験だけのために私生活を犠牲にすることだけはなるべく避けました

短期間で何かを成し遂げたいのであれば、多少はプライベートを犠牲にする覚悟が必要でしょう。ところが、社労士を含め士業の資格は勉強期間が長期間に渡る傾向があります。

自分は資格を受け始めた時30代になったばかりでしたが、資格試験のためにプライベートを犠牲にするというのはもったいないという価値観でした。
その価値観は、社労士試験を終えた今でも結果的に「良かった」と思っています

✅休日に友達と遊びに行くのを我慢して資格の勉強に励む

✅恋人を作らないで資格の勉強に励む

✅旅行にも殆ど行かず、季節のイベントも我慢して資格の勉強に励む

どれも、素晴らしい心掛けだと思いますし、上記のように色々我慢して社労士試験の勉強に取組めること自体、誰でもできることではないと思います。

ただ、個人的な意見としては若い頃の時間はそれだけで価値のあるものだと思っていますし、資格試験だけのためにその時間を使ってしまうのはリスクが高いと感じます

仮に、私が「プライベートを全て捨てて社労士試験に受からなかった」と仮定しましょう。

おそらく、平気なように取り繕うかもしれませんが、本心では社労士試験や社労士そのものを嫌いになっていたと思いますし、プライベートを犠牲にしてしまった後悔が先に立つでしょう

自分の今しかない時間を大事にするという意味で、私生活まで犠牲にする勉強の仕方はよく考えた方が良いかもしれません。

ココに注意

資格勉強漬けの学習スタイルを否定するつもりはありません。

「私生活の時間を犠牲にしてもなお、社労士資格を取りたいんだ」という明確な強い意志があり、合格・不合格どう転んでも後悔しないという強い覚悟があるのであればむしろ全てを犠牲にしてでも社労士試験に取り組むべきでしょう

社労士試験の独学合格に才能は必要?

結論から言ってしまうと、社労士試験の独学合格に生まれ持った才能は「必要だけれども必要ない」です。

独学で一発合格するには才能が必要

独学で複数年かけて合格するには才能は必要ない

社労士試験は毎年43,000人ほどの人が受験します。

その内合格者は6.5%程度なので、約2,800人です。

多くの人が予備校や通信教材を使用しており、独学受験者は約2割程度と言われています。

そうすると、推定される独学合格者は2,800人×20%=560人となります。

この時点で独学受験での合格率は推定1.3%ですので、ただでさえ狭き門をさらに狭くした印象です。

さらに、この560人の内、一発で合格する人の割合も2割程度だと想定しましょう。そうすると、

560人×20%=112人となり、独学一発合格者の合格率は推定0.26%となります。

この数字を見ていかがでしょうか?社労士試験で最も合格率が低かった年は予備校受験生合わせて2.6%ですので、1.3%(100人中1人)であればなんとか届きそうですが、0.26%(400人中1人)だと努力だけではかなり厳しいのではないでしょうか。

もっと詳しく

独学受験でも複数年受験の場合は「経験曲線」により効率やパフォーマンスが向上するので、努力が反映されやすいと言えるでしょう

Follow me!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

宮本泰光

神奈川県で活動している30代の社会保険労務士。 人事労務歴は10年以上、障害福祉・介護事業所を始めとした幅広い業界の労務管理をサポート。 職場環境改善における最も重要なテーマである「人間関係」に関するアドバイス・コンサルを得意とする。 障害福祉・介護職員処遇改善加算や各種助成金の申請など、労務管理の幅広い業務に対応致します。

-その他, 試験勉強

PAGE TOP